滴下浸透気化式加湿器
VHFタイプ
製品 機能・特長
- 空調機組込
- 全熱交換器組込
- 受注生産品
VHFタイプは、空調機加熱コイル二次側や、全熱交換器二次側に取り付けて、気流を通過させることにより加湿を行う滴下浸透気化式加湿器です。また、コイル寸法など空調機仕様に合わせて設計製作する受注生産品となります。飽和効率別に奥行寸法の異なる5種類の加湿モジュールを容量に応じて選択し、お客様の要望にあった加湿器を提供いたします。
滴下浸透気化式加湿器 VHFタイプ ラインナップ
高飽和効率仕様 VHF95
高飽和効率仕様は低温高湿な吹出が可能なタイプで、飽和効率95%まで対応いたします。 室内顕熱負荷の高い空調や設定湿度の高い試験室などで有効です。ステップ制御仕様にも対応可能です。
ステップ制御仕様
ステップ制御仕様は加湿器を気流方向に対し前後左右に分割し、ゾーンごとに並列や直列に給水制御するもので、制御・ステップ数の組み合わせによる7種類をラインナップしています。冬期暖房時と中間期で生じる必要飽和効率の変動に対応し、「加湿過多」や「ハンチング」を抑え、安定した加湿が行えます。
給水ユニット別設置仕様 / 機内設置用
標準仕様の給水ユニットは加湿器本体フレームに固定されますが、空調機内スペースや給水ユニットのメンテナンス等の理由により、給水ユニットを加湿器本体から離して空調機内へ設置する場合の仕様です。
滴下浸透気化式加湿器 VHFタイプ 主な機能と特長
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標準仕様で最大飽和効率 86%まで対応!
加湿モジュールに新素材「HSファイバー(PAT.P)」を採用。約10%の能力アップにより従来品に比べ薄型化。標準仕様にて最大飽和効率86%まで対応いたします。
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給水ユニットを小型・軽量化
新開発の樹脂製の専用減圧弁・電磁弁から構成される「新給水ユニット」は、従来比で容積比31%、重量比27%と大幅な小型・軽量化(3kg→ 0.8kg)を実現。
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給水フラッシングバルブを標準搭載
従来オプション仕様だった給水フラッシングバルブを標準搭載し、空調機ドレンパン上でのフラッシングが可能となりました。また、クイックジョイント採用による工具レス化など、構造変更により作業が簡便化されるなど、メンテナンス性を向上しています。
コイル寸法など空調機仕様に合わせて設計製作する受注生産品ですので、お客様の要望にあった加湿器を提供いたします。
加湿モジュールおよび給水ヘッダをステンレス製フレームにおさめた本体と、減圧弁・電磁弁などを組み合わせた給水ユニットにより構成されています。
飽和効率別に奥行寸法の異なる加湿モジュールを用意しており、容量に応じて選択します(飽和効率86%を超える場合については、オプションとして高飽和効率仕様をご用意しています)。
給水ユニットと給水ホースの接続にはワンタッチジョイントを採用。後々のメンテナンスや交換を配慮し、加湿モジュールは工具レスで本体フレームから取り外すことができる構造です。
ご使用条件をお知らせください。弊社にて選定のうえ速やかにご回答いたします。
事例紹介
電子機器工場
空気の乾燥により静電気がおこると、生産機械の停止による生産効率の低下や、コンピュータの回路の故障や誤動作を引き起こします。そのため年間を通じ、安定した湿度環境が重要となります。加湿器は気化式加湿器、または蒸気式加湿器が多く採用されています。
製紙工場・印刷工場
紙は水分含有率に影響を受けて伸縮したり、乾燥時の摩擦などによって静電気が発生します。これらの問題を抑制するためには湿度管理が重要です。
加湿器は、室内直接加湿の超音波式や気化式加湿器が適していますが、印刷工場ではパウダー状の粉塵などが多く、加湿器の汚れに注意が必要です。高い清浄度を要する所では電極式などの蒸気式加湿器も採用されることもあります。
オフィス
近年加湿の重要性が浸透し、健康・美容の観点からオフィスへの加湿器導入の関心が高まっています。個別分散空調やセントラル空調など、各空調方式にあわせた加湿器が導入されており、近年ではほとんど気化式加湿器が採用されています。
美術館・博物館
展示品や収蔵品が変質・変形しないよう、品質保持を目的に空気環境が調整されています。ただし、美術館や博物館などに収蔵される品は、古代から現代まで、そして絵画、彫刻、金属品まで多種多様です。そのため、一律に温湿度を決められるものではなく、きめの細かい対応が必要となります。
加湿器は、精密な湿度制御に対応する電熱式蒸気加湿器が多く採用されています。
ホテル
ホテルでは利用者やそこで働く人たちの健康と快適性を目的に加湿器が導入されています。
空調機器類の天井面への露出を嫌うデザイン性の高いホテルでは、天井内設置で確実に湿度を確保する単独加湿が有効です。